『東京タワー』季節の移り変わりが描かれている美しい映画の世界

ようこそ Aliceの癒しの国へ

❤本日のお話☕♠

☪️ 四季の移り変わりが美しい東京タワー

2004年に公開された作品

『東京タワー』

こちらは、江國香織さんの原作をもとに作られた映画でございます。

Amazonより

 

2つの恋人同士のちょっと背伸びをした、恋愛ストーリーが描かれています。

この映画では題名の通り、東京タワーが頻繫に出てまいります。

 

本日は、季節ごとに素敵な姿を見せる東京タワーの扉の世界を、ご案内させていただきます🧚

 

 

⚜️ 季節で移り変わっていく東京タワー

この作品は、年下の青年が年上の女性と恋をして、季節が移り変わりながら変化していく2つの恋人のストーリーでございます。

 

主人公は、透という大学生の青年と、詩史という結婚をしておしゃれなセレクトショップを経営する女性でございます。

 

そしてもう一組、耕二という透の高校の同級生と、喜美子という姑とうまくいかず、しんどい結婚生活をしている専業主婦。

 

この二つの物語が、同時に進んでいきます。

 

映画としては、とにかく映像がとっても美しいです✨

そして、江國香織さんの独特で印象に残る言葉が、しっかりと込められています。

 

12月 雨の東京の街並みから始まります。
そして始めから、雨に濡れる美しい東京タワーが出てまいります。

 

 

この時、透と詩史が話していた言葉。

印象的だったのは

「人は空気でひかれあう。言葉では説明できないもの。」

「言葉では説明できないから、素敵なんだね」

 

人のつながりは、男女問わず説明できないものでつながっていますよね😌

 

雨に濡れて幻想的な風景と言葉が結びついて、心に響きます。

 

透は、詩史の家で行われるカウントダウンパーティーへ行くことになります。

 

詩史の家、まさに東京タワーが見える六本木ヒルズのタワーマンション。

 

ここでもストーリーの中で、さりげなく東京タワーが映っております。

そのさりげなさが、風景というより一つのオブジェのようできれいです。

 

豪華で華やかなパーティーの映像は、美しく大人の雰囲気が出ています。

 

そしてカウントダウンが始まった時、明かりが消えて暗い東京タワーが映し出されます。

 

年が明けると同時に、東京タワーが点灯いたします。

街並みの明かりの中で一際青く光輝く東京タワーは美しいです。

東京のシンボルを象徴しているのがわかる風景ですね。

 

1月 2人はコンサートに出かけます。

コンサートが終わり、雪が降り始めていました。

 

雪が嫌いという詩史。

「東京の雪は嫌い。溶けるとき汚くてわびしいから」

この気持ち、とても共感いたしました。

 

雪国の雪は溶けると春がやってくる。

雪の白い世界から、色が付き始めてきれいな景色が見えてきます。

 

でも都会の雪は、降っているときは積もることをワクワクして楽しいですが、溶けた後、地面の汚れも目立ち、今まで降っていたのは何だったのかと思うくらい、跡形もなくなってしまいます。

 

そんな時、どこか寂しい気持ちになります😞

 

ちょうどこの時、透は詩史に置いて行かれたような気分になっている時です。

 

透の家からも見える東京タワーに降る雪の映像は、そんな言葉を肯定するかのように、どこか寂しい姿に見えてまいります。

 

4月

寒い冬が終わり、春がやってきます。

桜と東京タワーが映し出される光景は、色鮮やかで心が晴れていく、そんな風景です。

ピンクの桜が、赤の東京タワーによく似合います😊

 

そんな穏やかな季節も過ぎ去り、暑い夏へと向かいます。

 

7月 春の穏やかな色から、夏の青空に突き刺す東京タワー。

垢ぬけて力強い印象を感じます。

 

そして二組の恋人たちは、素敵な夏休みを過ごします。

少し後ろめたく、でも好きな人と一緒に過ごす幸せな時間。

 

青い空に届きそうな東京タワーの先端が、二組の幸せな瞬間を表しているようです。

 

しかし、時が進むにつれて暗雲が立ち込めてまいります。

8月 同じ夏なのに、東京タワーに迫ってくる黒い積乱雲

まるで、二組の恋人たちの気持ちを表すかのような映像です。

 

2つの恋人たちは、同時にあるトラブルで悲しい結末を迎えます。

 

その時の透と詩史は、お互い違う場所から東京タワーを眺めています。

透は、高層ビルの屋上から

詩史は、パーティー会場の庭園から

 

同じ時に見ていても、場所が違うと眺めも違ってきますね。

 

今の2人の情景を、東京タワーで表しているようです。

 

そして透は

「僕はここから消えるよ」と、別れを告げます。

 

その言葉に、詩史は透がいる場所へと走り出すのですが

 

この時、点灯していた東京タワーが静かに消えます。

透の気持ちを、東京タワーの明かりで示すところは、とってもおしゃれです。

 

そして、東京タワーが消えた瞬間の暗さも、透の気持ちそのものなんだなーと、切なくなりました。

 

嵐が過ぎ去ったように、春がまたやってきます。

 

4月
物語の最初の春は、これから楽しいことが始まる。

そんな明るい昼間の風景でした。

 

でも一年たったこの春は、嵐が去り静けさを取り戻しつつあるけども、恋が終わってしまった二組の恋人たちの心はまだ癒えていない事を表しているような、幻想的な夜桜の東京タワーの光景です。


⚜️ 東京タワーが重なり合っている

嵐も過ぎ去り、平和な日々になったのですが、透と詩史はまだ終わってはないのです。

そのきっかけを作るのは、詩史の夫ですが、紳士で粋な計らいをたします😌

 

そしてそこに見えてくるのは、東京タワーではなくエッフェル塔でございます。

最後がパリ。美しいです😌✨
東京タワーとエッフェル塔を重ね合わすところは、おしゃれな演出ですね✨

 

この時、詩史が透に告げた言葉は、この映画の締めくくりになっています。

「明日あなたの気持ちが離れても、愛してる」

素敵な言葉ですね😌

 

この言葉を告げた時の光景は、胸が締め付けられるような、そして熱くなるような気持ちになりました。

 

⚜️ 東京タワーの四季の風景と重なるストーリー

最初に透が言っていた言葉

「恋はするものではなくおちるもの」

明日がどうなっても、この人と一緒にいたいと思う一途な言葉ではないでしょうか。

 

そしてその言葉にふさわしいこのストーリーは、きれいな東京タワーに気持ちを重ねて、制作されている気がいたします。

 

また、ここで流れる音楽も、映画の美しさを表しているような曲でございます。

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今日も最後までAliceの癒しの国で過ごしていただいてありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております🧚‍♀️

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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